自宅に設置されている給湯器が電気温水器であるかどうか、意外と知らないという方は少なくありません。特に引っ越しをしてきたばかりの方や、これまで給湯器の種類を意識したことがなかった方にとって、これは漠然とした疑問かもしれません。しかし、給湯器の種類を知ることは、日々の電気代やガス代の管理、そして故障時の対処法を理解する上で非常に重要です。では、どのようにすれば自分の家に電気温水器があるかどうかを見分けることができるのでしょうか。いくつかの具体的な確認ポイントと、その見分け方を詳しく解説します。 まず、最も分かりやすいのが「給湯器本体の見た目と設置場所」です。電気温水器は、一般的にタンク型をしており、比較的大きな貯湯タンクが特徴です。屋外に設置されている場合は、ベランダの隅や家の裏手、あるいは敷地内の目立たない場所に、円筒形または角型の大きなタンクが見られます。ガス給湯器のように、給湯器本体からガス管が接続されている形跡が見当たらない場合は、電気温水器である可能性が高いでしょう。また、室内、特に洗面所や脱衣所の天井裏、あるいは収納スペースにコンパクトな貯湯タンクが設置されているケースもあります。これらの場所を確認してみると、給湯器本体に「電気温水器」や「貯湯式」といった表記が見つかるかもしれません。 次に、「動力源」を確認する方法です。電気温水器はその名の通り電気を動力源としてお湯を沸かすため、当然ながらガス管の接続は見当たりません。もし、給湯器の周りにガスメーターやガス管が確認できない場合は、電気温水器である可能性が非常に高いと言えます。また、エコキュートとの混同もよくありますが、エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクが別々になっているのに対し、一般的な電気温水器は貯湯タンクのみで構成されていることが多いという違いがあります。さらに、電力会社の契約アンペア数や電気料金の明細書を確認することも有効です。深夜電力割引などのプランを契約している場合、電気温水器を使用している可能性が高いと考えられます。これらの確認ポイントを総合的に見ることで、ご自宅の給湯器が電気温水器であるかどうかを判断できるでしょう。
自宅に電気温水器?見分け方徹底解説