洗濯機の設置は、必ずしもすべてのご家庭でプロの業者に頼むべき、というわけではありません。しかし、特定の状況下では、安全と確実性を確保するためにも、専門業者への依頼が強く推奨されます。特に以下のようなケースに当てはまる場合は、自分で設置しようとせず、迷わずプロの手を借りるべきでしょう。 まず、「大型のドラム式洗濯機」の設置です。ドラム式洗濯機は、本体が非常に大きく、重量も数十キロから100キロを超えるものまであります。これを一人で運び入れたり、洗濯パンの上に持ち上げたりするのは、腰を痛めるなど怪我のリスクが非常に高いだけでなく、本体を破損させてしまう可能性もあります。また、ドラム式洗濯機は脱水時の振動が大きいため、水平調整が非常に重要です。少しでも傾いていると、大きな騒音や振動の原因となり、故障に繋がることもあります。プロの業者は、複数人で安全に運び入れ、専用の工具を使って正確な水平調整を行ってくれます。 次に、「特殊な蛇口や排水口の形状」の場合です。自宅の蛇口がワンタッチ式ではなく、昔ながらのネジ式の蛇口であったり、排水口が洗濯パンの奥まった場所にあって作業がしにくかったりする場合があります。このような場合、適切なアタッチメントの選定や、ホースの接続に専門的な知識が必要となります。誤った接続は水漏れの原因となり、集合住宅では階下への漏水事故に発展する恐れもあります。業者は、適切な部品を揃え、確実な接続を行ってくれます。 さらに、「アース線の接続場所が不明確」な場合も業者に依頼すべきです。洗濯機は水を使う家電製品であるため、万が一の漏電に備えてアース線の接続が必須です。しかし、アース線の差し込み口が見当たらない場合や、どこに接続すれば良いか分からない場合は、感電のリスクを避けるためにもプロに任せるべきです。これらのケースに当てはまる場合は、無理に自分で設置しようとせず、経験豊富な業者に依頼することが、安全で快適な洗濯機ライフを送るための賢明な選択と言えるでしょう。
洗濯機設置を業者に頼むべきケース