住宅全体の水道・配管管理ガイド

ハウスクリーニング
  • ウォシュレットの寿命と横からの水漏れを防ぐ日頃の手入れ

    ハウスクリーニング

    ウォシュレットという便利な道具を、大きなトラブルなく、そしてできるだけ長く使い続けるためには、製品の寿命という現実を受け入れつつ、日頃から適切な手入れを行うことが不可欠です。一般的にウォシュレットの寿命は七年から十年と言われており、この期間を過ぎると、横からの水漏れをはじめとする様々な不具合が発生する確率が飛躍的に高まります。しかし、日頃の手入れ次第で、その寿命を健康な状態で全うさせることは十分に可能です。横からの水漏れを防ぐための最も効果的な手入れは、三ヶ月に一度程度の「給水フィルターの清掃」です。水道水に含まれる微細な不純物がフィルターに溜まると、水流の抵抗となり、接続部や内部のパッキンに余計な圧力がかかり続けます。これを定期的に取り除き、スムーズな通水を維持することで、部品の負担を大幅に軽減できます。また、掃除の際には、本体の横や裏側に無理な力がかからないように注意することも重要です。重い本体が便器に対して傾いたり、給水ホースが極端に折れ曲がったりしていると、その歪みが接続部の隙間を作り、漏水の引き金となります。さらに、洗剤の選び方にも注意が必要です。酸性やアルカリ性の強い洗剤がウォシュレットのプラスチック部分やゴムパッキンに付着したままになると、劣化を早め、ひび割れの原因となります。掃除の後は必ず水拭きと乾拭きを行い、成分を残さないようにしましょう。そして、最も重要なのは「音」と「湿気」への感度を高めることです。ウォシュレットを使っている時に、今まで聞いたことがないような異音がしたり、トイレ内の湿度が異常に高く感じたり、あるいは便器の横から微かな水の音が聞こえたりした時は、漏水が始まっている初期サインかもしれません。早期に発見できれば、パッキン一個の交換という数百円の出費で済みますが、放置すれば本体の買い替えや床の修復という十万円単位の出費を強いられることになります。トイレという場所は、毎日家族全員が使用する場所だからこそ、そこに設置された機器に対しても、一つの家電製品として適切なメンテナンスを行う意識を持つことが大切です。ウォシュレットの横からの水漏れを、単なる「運の悪い故障」で終わらせるのではなく、日頃のケアによって住まいの安全をコントロールする、そんな丁寧な暮らしを心がけたいものです。